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  • 執筆者の写真pikaichi

遺伝子組み換えの恐るべき実態(1)

更新日:2021年10月18日



「遺伝子組み換え」と聞くと、皆さんは最初に何を思い浮かべるでしょうか?

「同じ種類の遺伝子を組み換えるものかな」と勘違いしやすいですが、実際は全く異なる種の遺伝子、例えばクモの遺伝子をヤギに、バクテリアの遺伝子を大豆になど、自然界で起こらない遺伝子操作を強制的に行うものです。

聞いただけでもゾッとします。


ちなみに遺伝子組み換えはGenetic Modification、一般的に「GM」と略されています。

その作物の事を「GMO」と呼ばれています。

何故このような技術が開発されたのでしょう?


<遺伝子組み換え技術の目的>

この技術は、ある生物に別の科の生物由来の遺伝子を挿入したり、逆に元々持っていた遺伝子の機能を抑制することで、これまで実現出来なかった品種改良を可能にする新しい有用性のある技術とされています。


まずは、下記にリンクした、とても分か

りやすい図を交えた説明をご覧ください↓


<世代別特徴>

第一世代

除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵性増大等


メリット

薬散布の労力を軽減し、収量を向上させる。


第二世代

成分改変食品で消費者の利益が強調されたもの。


メリット

栄養成分を改変する事で、発展途上国の人々の

栄養状況の改善および消費者の健康維持に貢献。


第三世代

過酷な環境でも成育できたり、収量が高か

ったりするような作物か?


メリット

天候に左右されず生産する事が可能。

(世代はWikipediaより抜粋)



そこまで遺伝子を組み換えたら人体に影響があるんじゃないの?って思いますよね。

過去に購入した本では昆虫の奇形の写真が載っていたので、「遺伝子組み換えは本当に恐ろしい」と思いました。しかし実際に哺乳類や私達人間までもが人体に影響があることが証明されたのです。


遺伝子組み換え餌を食べたラット~

農薬散布による人体の影響↓




<日本での遺伝子組み換えは?>

日本ではまだ遺伝子組み換え作物の商業栽培は反対が多く実施されていないようです。

しかし宮城、栃木、茨木、福岡、宮崎等に試験場があり研究されています。

花粉の飛散などの対策はしているそうですが、完全密封ではありません。


また、過去にGMOの菜種が輸入した港で落ちてしまい、そこから自生したという深刻な事故が起きているそうです。菜種だけでなく、同じアブラナ科であるブロッコリーなどとも交配してしまい、遺伝子組み換えに汚染してしまったブロッコリーなどが出現したという報告もあります。



<主なGMOの輸入品>


じゃがいも、大豆、テンサイ、トウモロコシ、

菜種、綿、アルファルファ、パパイアの8種



これら8つの認可されている作物は、表示義務対象となっている為、遺伝子組換えであれば「遺伝子組換え」と表示しなければならないことになっています。

また、これらを原材料とする33種類の加工食品だけ表示義務があります。


「なんだ、これだけか」

と思われるかもしれませんが、お馴染みの食品が多いと思います↓

( グリーンピース・ジャパンより抜粋)


清涼飲料、コーラ、発酵乳酸飲料、酒類、フルーツジュース、スポーツドリンク、ポン酢などの調味料、ドレッシング、缶

詰、漬物、パン、アイスクリームケーキ、チューインガム、ジャム、佃煮、練製品、粉末製品。

「ぶどう糖果糖液糖」

「果糖ぶどう糖液糖」


清涼飲料や缶コーヒーを始めとする甘い飲み物には、糖分として「異性化糖」なる物が使われていて、その異性化糖の原料は90%以上がアメリカ産のトウモロコシから出来たコーンウンスターチで、残り10%弱は国産のジャガイモデンプンとさつまいもデンプン。アメリカ産のコーンスターチは輸入されているほとんど全量が遺伝子組み換えされています。

異性加糖は約30年前に開発され、醤油の消費量とほぼ同じ年間100万トン以上が消費されていて、国民一人当り毎年約10Kgの異性化糖を採っているということに。


輸入大国の日本は厚生労働省および内閣府食品安全委員会によって、上記の8つのGMOは平成30年2月23日現在、食品の安全性が確認されているそうですが、その根拠は不明です。

これだけ輸入しておいて、「遺伝子組換え」と表示された食品は今のところ私は一度もお目にかかっていません。それは表示する事で消費者が購入しなくなる恐れがあるから、表示していないのでは?と思っていました。


調べてみると、8種類以外の農作物の場合は遺伝子組み換えでない、という表示を日本政府は禁止しているそうです。

もし、厳格な食品表示をしてしまえば多くが遺伝子組み換え食品として表示されることになり、消費者の反発を買う・・・。とう事でした。


<「遺伝子組み換えではない」の落とし穴>

スーパーに行くと納豆などによく「遺伝子組み換えではない」という表示を見かけると思い

ます。

それを見て安心される方も多いでしょうが、実はこの表記は絶対に「遺伝子組み換えではない」という事にはならないのです。


<表記の基準について>

  • 加工食品で原材料に占める重量の割合が上位3位までのもので、尚且つ、原材料に占める重量割合が5%以上でなければ表示義務なし。


  • 日本では大豆を94%も輸入していますが、油やしょうゆ、食用油、甘味料はDNAなど検出が不可能な為、表示義務なし。


  • 大豆、とうもろこしについては、分別生産流通が適切に行われていれば、5パーセント以内の意図せざる混入があった場合、「遺伝子組換えでない」旨の表示が認められている。



<他国の表示義務は?>

韓国やEUでは全ての原料の表示が義務化されています。

EUではスーパーなどの販売店のみならずレストランでの表示も全品目義務付けられています。

また、食品流通に対してトレーサビリティ法(追跡調査)があり、生産から流通、加工、販売までのすべてのプロセスにおいて、「遺伝子組換えでない」ものであることを、その都度検査しながら証明書を作成し、必要であれば追跡できる仕組みがあります。


牛・豚・鶏等の飼料になる穀類の大豆、トウモロコシの多くはアメリカから輸入しており、飼料も農薬に耐久可能なGMOや農薬を散布されたものを多く使用しているそうです。これはペットフードも同様です。


私達の生活の安全は、もはや自分自身で身を守るしかないと思います。

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