今のままでは私達だけでなく次の世代を担う子供達にとっても生きにくい時代になってしまう・・・。
その確信に迫る前に、「食」に関する矛盾点について説いて行きます。
<矛盾点1>
神様をお祀りし、お願い事をする人は多いと思われますが、その眷属(神の使い)を食べている人間って凄く矛盾していると思いませんか??
<神の使いとされている動物>
鶏・・・伊勢神宮、石上神社
牛・・・天満宮
(牛族の素戔嗚尊にも関係する)
亀・・・松尾大社
蟹・・・金刀比羅宮
鰻・・・三嶋大社
鯉・・・大前神社
兎はイタリア料理で使用され、鹿は特に北海道、鳥取等で食されています。
(北海道に関しては森林の食害問題としての対処法らしいですが)
豚は日本の眷属に無いですが、古くはイノブタ=猪を祭っており、猪の専門料理店があります。
また、狐、兎、愛玩としても可愛がられる猫、犬は毛皮にされ販売されています。
業者は海外ですが、ミンクやキツネのコートが大量に日本に輸入されています。
羽毛布団で寒さを凌いで凌いで寝れるのも、多くのガチョウやアヒル達の犠牲があるからです。
これ等も生きている動物を殺して生産しています。
<矛盾点2>
肉食が増えると、本来人間が消費する穀物が減る。
世界の穀物生産量は年間23億トン。
世界で収穫される穀物の中で
・人間の食用:46.2%。
・家畜の飼料:34.5%(約8億トンの穀物)
1kgの食肉を生産するのに家畜が必要な穀物
・鶏は2kg、豚は 4~5kg、牛は8kg
つまり、肉食が増えれば増えるほど、飼料用穀物が必要になる為、栽培する農地造成が拡大していき、その結果、土壌劣化や森林伐採等により砂漠化し、環境への負荷が増大。本来人間が食べられる穀物量はどんどん減り、食糧危機へと発展していくのです。
肉食の量と家畜の飼料は年々増加しており、この事は日本の農林水産省だけでなく、世界各国からも問題提起されています。
また、家畜や養殖魚の餌にするために乱獲されていることは、あまり知られていませんが、これらをやめれば、海は過剰搾取という負荷から解放されます。
『ファーマゲドン』の著者、フィリップ・リンベリー氏は、工業型農業の実態を下記に指摘しています。 <家畜飼料が増加した根本原因>
工場式畜産による大量生産法
・妊娠ストール等家畜たちを大量に飼育し、狭い場所に押し込める。
・穀物を主とした高カロリーの特別な餌を与える。
・抗生物質の投与
→これにより家畜は成長が早くなり、乳搾用の牛も乳が多く摂れるようになる。
→放牧しないので人間も管理が楽で、労働時間も人手でも省け人件費が抑えられる。 本来の牛・豚・羊等
人間が初めて牛や羊家畜として飼うようになった頃、それらは人間には食べられない草を食べて、人間が食べられる物に変えてくれていた。
豚と家禽(かきん)は、残飯や飼葉を与えられそれらもまた、人間には食べられないものを食べて、人間の役に立ってくれていた。 確かに昔は馬や牛は耕牛や運搬用としての(牛車)となり、人の生活を支え役立っていましたが、 時代が高度成長期へと移り、トラクター等の農耕用機械が発達し多くの農家へ導入された為、牛や馬は食肉へと姿を変えていきました。
<改善するためには>
作物と家畜を一緒に育てる混合農業に戻るべき。
現在、世界で生産される穀物の3分の1が家畜の餌。
これらが人間用の食料として供給されれば、30億人を養うことができる計算になる。
2050年までに、世界の人口はさらに20億人増えると見込まれ、(工業型農業)による世界的大危機(ハルマゲドン)食糧危機が懸念されている。
<リンベリー氏が提唱する原則>
・人間の食を第一とする。
・魚は家畜にではなく人間に食べさせる。
・食品廃棄物を減らす
・ごみの減量に投資する。
・肉の食べ過ぎをやめる。
・未来を見据えた農業。
「肉」を求め、それを利益追求する人がいる限り、この負のスパイラルは止まらないという訳です。
<資源の価値観が低下>
私達が今何か食べたい思えば、今は何でも直ぐに手に入る便利な社会に構築されおり、そういう緩い社会の中では、何の危機感も湧いて来ないかもしれません。
でも資源は限りなく生産されるわけではありません。
今の状況が継続されれば、やがて飽食時代は崩壊し飢餓時代へと移行されるでしょう。
そうなった時、穀物自給率は50%未満、食料自給率はカロリーベースで39%の日本は先進国の中でもダントツに自給率が低く、世界一の食料輸入国の為、輸入に頼るしかなく、物価の高騰や食料不足による紛争に発展する可能性があります。
「四つ足を食ってはらん。共食いとなるぞ。草木から動物生まれると申してあろう。
臣民の食物は五穀野菜の類であるぞ。」
(碧玉之巻 第八帖)
「日本には五穀、海のもの、山のもの、皆人民の食いて生くべき物、作らしてあるのぢゃぞ、日本人には肉類禁物ぢゃぞ。」
(梅之巻 第十四帖)
「日本には五穀、野菜、海、川、いくらも弥栄の食物あるぞ、人民の食物間違えるでないぞ。」(空之巻 第十二帖)
「保食(うけもち)の神様ひどくお怒りぞ。(中略)保食の神様御怒りなされているから、早う心入れかえよ。この神様怒れば、臣民日干しになるぞ。」
(富士の巻 第十八帖) これは私達ひとりひとりが向き合うべき最も重要かつ最優先事項の課題と言えます。
<私達にできること>
例えばお肉や乳製品、卵等が好きで止められなくても、週に1,2回控えることはできると思います。
また、生活ゴミを減らす努力も個人なら可能です。
多くの人が行えば、この負のスパイラルを弱めることは可能です。
私達は
「本来食べるべきものを正しく食べる」ことで、幸せが増え、スピリチュアルの扉が開かれていくようになっています。
そして、未来ある子供達にも伝えていく事が私達の役目でもあると思っています。
次回は本物の食べ物とスピリチュアルの関係性について紹介していきます。
★絵があるので分かり易い資料です↓
(我が国の食料事情について 東海農政局 小平 均氏)
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